出張で、ストランディング後に埋設されたマッコウクジラの
全身骨格の掘り出しに行ってきました。
携帯でしか写真が撮れませんでしたが、
海棲哺乳類情報データベースの記事
鹿児島県南さつま市でマッコウクジラ骨格発掘もご覧ください。
大部分は骨だけになっていましたが、胸ビレにわずかに黒皮が残り、
頭部の脳油袋はまるまる残っている状態でした。
脳油袋の上は固めのウォーターベッドのような感触で、
破れてドボンしないか心配だったのですが、最後まで大丈夫でした。
世の中には、調べたほうが良い事や残すべき標本はたくさんあります。
漂着した鯨類の死骸ももちろんそうです。
しかし大物は物理的・時間的・経済的に何もできなかったり、
放置もできず埋設されたり沈められたり、、。
そんな風に埋設された死骸でも、後を考えて埋めれば
かなりキチンと標本化ができる良い勉強になりました。