ビーチクリーンは計画的に(2009年葉山町でのウミガメ産卵事例から)

10月 12th, 2009

台風18号後の自発的なビーチクリーンにより、
ウミガメの産卵場所の真上にゴミが積みあげられたり、
子ガメの進路をふさぐようにゴミが積みあげられた海岸がいくつかあります。

ゴミ山をどけてまわってはいますが、
今回はゴミ山に進路を断たれ、腹を上にしてもがいている子ガメを1匹発見しました。
ほかの子ガメ達はマゴマゴしているうちに鳥に食べられてしまったようです。

自発的なビーチクリーンはゴミの回収手段や集積場所などを
よく確認してからおこなっていただきたいと強く思います。
ゴミ山には引力があり、いちどできた山には次々と家庭ゴミやBBQゴミが
持ち込まれたりもしますから、、。

10月8日朝

10月9日朝

10月9日 とりあえず応急処置。
 

10月10日朝 自発的ビーチクリーンでゴミが集まりつつある。

10月11日早朝 甘く考えていたら廃船まで積まれ大変な事になっていました。
 

10月12日朝 誰かが少しゴミをどけてくれていましたが、
ゴミを超えられない稚ガメが1匹いました。

10月12日 稚ガメと走光性に配慮しつつゴミをどかし、
御用邸警備の人にも注意点を伝えましたが、腰痛が再発してしまいました。

多忙につき

6月 21st, 2021

2021年は、2013年以来の特異なウミガメ漂着ラッシュで対応に忙殺されています。ウェブサイトの更新もままなりませんが、秋冬には更新予定です。

 

202001xx真鶴町アカウミガメ漂着?

2月 7th, 2020

1月中の真鶴でのウミガメ漂着情報を頂き、捜索しましたが特に情報はありませんでした。

20200204鎌倉市アオウミガメ漂着

2月 4th, 2020

池英夫さんからウミガメ漂着の連絡を頂き、急行して解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、未成熟メス栄養状態悪し。しっかり海藻を食べていましたが、あまり消化できていませんでした。

20200130三浦市タイマイ漂着

2月 1st, 2020

30日昼に東京大学三崎臨海実験所と観音崎自然博物館を通じてウミガメ漂着情報を頂き、31日に捜索して発見確保し、2月1日に三浦 海の学校に立入の御協力を頂き観音崎自然博物館で搬出収容して頂き解剖調査してきました。

種類はおそらく交雑していないタイマイで、成熟前後のメス。栄養良し(肥満気味)、残存する十二指腸~直腸は黒褐色の粘土状便が充満し餌食物は不明。entoplastronはタイマイ型でした。

20200119三浦市アカウミガメ漂着

1月 20th, 2020

時化ている19日夕方に詳細不明なウミガメ情報があり、20日に現地を捜索していたところ、かながわ海岸美化財団を通じて三浦市から情報があり、発見し解剖調査してきました。種類はアカウミガメで成熟メス、おそらく昨夏にどこかで産卵済み。栄養良し。死因は溺死で、最近まで継続してサザエを複数、殻ごと食べていました。

 また、このアカウミガメは肋甲板がアオウミガメと同じ4対で、ここを数えて同定すると間違えてしまう個体でした。

20200112横須賀市アオウミガメ漂流

1月 12th, 2020

昼前にSUPのかたから漂流ウミガメの発見情報を頂き、急行して解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、未成熟オス栄養良し。最近まで天草などを腹いっぱい食べており、死因は溺死でした。

20191124横須賀市ウミガメ漂流?

11月 25th, 2019

大時化が過ぎ去りつつある25日昼に、かながわ海岸美化財団から24日の漂着ウミガメ情報を頂き、急行して確認してきました。24日にも出動していて他にウミガメ漂着は見ていないのですが、なにしろ荒天の夕暮れだったので見落としの可能性もありますからね。しかしやはり何も無く、20191124横須賀市アオウミガメ漂着と同一個体の通報であり、通報の場所がおかしいのは大体の目安だったのではないかと考えています。

 

 

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20191124横須賀市アオウミガメ漂着

11月 24th, 2019

北風の大時化が去りつつ南西風が入り始める午後に、日本ウミガメ協議会を介して住民のかたから漂着ウミガメ情報を頂き、急行して解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、小型の割に卵巣の発達が良い未成熟メス。栄養状態はまあまあで海藻を「腹5分」ほど食べていました。

20191119三浦市アオウミガメ漂着

11月 19th, 2019

オンショアの大時化が去りつつある昼に観音崎自然博物館経由で三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジからウミガメ情報を頂き、急行して解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、中~大型ですが未成熟メス栄養よし。海藻を山盛り食べていました。

20191114藤沢市アカウミガメ漂着

11月 15th, 2019

南西風で時化ている14日夕方にかながわ海岸美化財団からウミガメ情報を頂き、15日朝に解剖調査してきました。種類はアカウミガメで、大型個体ですが未成熟オス肥満ぎみ。直近では巻貝卵塊?ひと山を、以前には葦ガラなど植物片を食べていました。写真の位置にあるウミガメを見て「産卵か?」と勘違いした人が多いようですが、かながわ海岸美化財団の重機で14日に汀から移動して頂いたものです。

20191028三浦市アオウミガメ漂着

10月 30th, 2019

28日に観音崎自然博物館から漂着ウミガメ情報を頂き、30日に調査してきました。種類はアオウミガメで、死後変化が大きく特に所見はありません。大きさと種類と場所が合うので、発見できなかった20191010三浦市アオウミガメ漂着?かもしれません。

 

20191023三浦市アカウミガメ漂流

10月 24th, 2019

23日にアカウミガメの漂流情報を頂き、24日の干潮時に捜索に向かいましたが、台風で地形が変わり渡る事が出来ませんでした。

20191010三浦市アカウミガメ漂着

10月 10th, 2019

漂着情報があったアオウミガメを捜索中に、アカウミガメの古い死骸を発見しました。

20191010三浦市アオウミガメ漂着?

10月 10th, 2019

空前の被害台風となった19号が接近中の浜でウミガメ漂着情報があり、急行して捜索しましたが発見できませんでした。高波で流出したか、思わぬ浜奥に打ち上げられて見逃したのかもしれません。

20191008大磯町アオウミガメ漂着

10月 9th, 2019

8日夕方に大磯町から漂着ウミガメ情報を頂き、9日朝に捜索し解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、未成熟オス栄養まあまあ。粗めの紅藻を沢山食べていました。短尾の割に発達した精巣をもっており、解剖調査しない人が「メス」と記録してしまうタイプですね。調査後に神奈川県立生命の星・地球博物館から連絡があり、のちに標本として収容されました。

20191004三浦市アオウミガメ漂着

10月 5th, 2019

「カモメが舞う渚」 三浦半島 海辺の風景のy_storkさんに
4日の漂着ウミガメ情報を頂き、5日に解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、未成熟オス栄養良し。海藻を腹いっぱい食べていました。死との因果関係は判定できませんが、背に刺網が深く食い込んでいました。

20191003茅ヶ崎市アオウミガメ漂着

10月 3rd, 2019

かながわ海岸美化財団からウミガメ情報を頂き、急行して解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、成熟前後のメス栄養良し。産卵時期そのものでは無いものの、発達した卵巣と卵管がギリギリ残っており、来春には交尾産卵できた位の成熟度に見えました。

20190924茅ヶ崎市アオウミガメ漂着

9月 24th, 2019

藤沢市と茅ヶ崎市の市境で漂着ウミガメを発見し解剖調査してきました。種類はアオウミガメで、未成熟オス栄養悪し。混獲かゴーストフィッシングかは不明ですが、刺し網に掛かり長期間生存していた様子ですが、成長するにつれ角質や首に繊維が食い込んでしまった状況でした。

20190913葉山町アオウミガメ漂着

9月 13th, 2019

漂着ウミガメを発見し解剖調査してきましたが、中身が空の為に特に所見はありません。

20190906真鶴町アオウミガメ漂着?

9月 6th, 2019

別のウミガメ捜索の途中でアオウミガメの骨を発見しました。既に解剖調査済みの個体が大時化で出土したものかもしれないので、累計には計上しないでおきます。